楽しさ無限大!
この製法は、ハンドソーン・ウェルテッドのように4.5m/m以上の厚みの中底にチャネリング(革中底に切り込みを入れて、リブを立てる)を施し、中底全周360°にわたってウェルトと接合するすくい縫いを掛けています。
4.5m/m以上の厚みの革中底を使用
私たちは、中底そのものをリブとすることでその課題を解決し、高い耐久性を追求しました。その基本的な構造は、ハンドソーン(手縫い)に等しいのですが、中底のチャネリング、リブの掘り起こしを専用の機械で行うことで、すくい縫いのテンションを強く、そして均等に掛けることで、ハンドソーンと比較しても頑健でバラつきのない造りとしています。
その理由として、多くの一般的なグッドイヤー製法に見られる中底にリブを接着剤で貼り付ける方法は、接着が剥離してしまった場合に「靴が崩壊」してしまう耐久性に課題があると考えたからです。
またアッパーとアウトソールを接合するウェルトには細かいピッチでしっかりと出し縫いを掛け、グラス感のある仕上がりを目指しています。
もちろん「足あたりも最上のものを」という気配りも忘れてはいけません。ライニングには全面に吸湿性の良い渋なめしのカーフ(牛革)を使い、さらに本底と中底の間に粒の大きな練コルクを充填しています。
ご自身の足型にフィットするオンリーワンの靴となっていくことでしょう。