楽しさ無限大!
この製法に挑戦し、生産に取り入れることで私たちの靴はビスポークで仕上げたように型崩れしにくく、またラストの起伏にとんだ美しい表情をより立体的にそして正確に表現することが可能となりました。もちろん「足あたりも最上のものを」という気配りも忘れてはいません。ライニングには全面に吸湿性の良い渋なめしのカーフ(牛革)を使い、心地よい足あたりを実現。中敷には前部に吸湿性抜群の牛ヌメ革、後部にはアッパーと同じクラストレザーと、超豪華な仕様となっています。
さらに本底と中底の間にはマッケイ製法には珍しく、グッドイヤー製法と同様に粒の大きな練コルクを多く充填することで、履く人の足の形に馴染んでいきます。加えて、ヒールを後付けすることにより、アウトソール全周にマッケイのステッチを細かなピッチで縫い合わせることが可能となり、よりエレガントな仕上がりとなっています。
1足1足ラスト上でのアッパーの組み上げ、糊を極力使わない製甲、ライニングとアッパーを別々に手で吊り込むハンド・サイドラスティング…。ここでは書ききれない沢山のもうひと手間が詰まっています。